静寂の中にひそむ影―詩のように語られる緊張感あふれるおはなし
はりねずみの父さんと母さんとぼうやが、真夜中に散歩にでかけました。
森の動物たちはみんな眠っていますが、2匹のおおかみだけは目を覚ましていました。
おおかみははりねずみをつかまえようとしますが、はりねずみたちが体を丸めて針を逆立てるのでつかまえることができません。
そんなとき遠くの森で鉄砲がなりました。
おおかみたちが慌てて逃げていったので、はりねずみたちは無事におうちに帰れました。
真夜中の森でおこった静かな静かなお話です。
(出版社の内容紹介より)
★ おひさま堂からひとこと
夜の静けさと隠れた緊張感が共存する、不思議な魅力を持つ絵本です。
読者は、森全体が静かな眠りにつく中、はりねずみたちが知らないうちにオオカミに狙われている緊張感に気づきます。
その対比が物語に独特の奥行きを与え、静寂の中に潜む気配にドキドキしながら引き込まれていくでしょう。
詩のような文章で語られる「安心と不安が交錯する1冊」は、病みつきになるかもしれませんよ。
書籍DATA
サムイル・マルシャーク:作 ウラジミル・レーベデフ:絵 うちだりさこ:訳新刊時定価: 800 円
出版社: 福音館書店
サイズ: 28×23cm / 12p
発行年月日: 2002/3/10 第77刷
本の状態
・表紙にはスレ・小キズなどあります。
・カバーはありません。裸本です。
・天地小口は綺麗です。
・本文は綺麗です。