見えるはずのない風が確かに見えてくる!マリー・ホール・エッツの代表作
ジルベルトは風と友だちです。
ふうせんや凧やおもちゃの船や、風車やシャボン玉を使って風と遊びます。
でも、時には風のせいで困ったこともおこります。
子どもたちの心にしみ通る、味わいの深い絵本です。
(出版社の内容紹介より)
★ おひさま堂からひとこと
エッツの他の代表作『もりのなか』や『わたしとあそんで』では、主人公の友だちは、いつも空想上の友だちで、本当には存在しないように思えます。
でも、本書のジルベルトは 、風と戯れ言葉を発することで、間違いなく「風」と遊んでいることがわかります。
だから、絵本の中に見えるはずのない風が、ちゃんと見えてくるのです。
やっぱり、エッツはすごいなあ……と心底思います。
ただ遠目が効く絵本ではないので、大勢への読み聞かせには向きません。目の前30㎝で、じっくり読んであげてください!
書籍DATA
マリー・ホール・エッツ:作 たなべいすず:訳新刊時定価: 1100円
出版社: 冨山房
サイズ: ×cm / 32 p
発行年月日: 1989/10/20 第21刷
本の状態
・表紙にはスレ・キズ・背にヤケなどあります。
・カバーはありません。裸本です。
・天地小口には少し汚れがあります。
・本文は綺麗です。