ケストナーの痛烈な風刺とユーモアで贈る、子どもと識者のための本?!
第二次大戦が終わり、各国の首脳たちは世界平和を維持するために国際会議を重ねていますが成果があがりません。それを見て怒った動物たちは、自分たちで会議を開き人間たちに平和の道を示そうとします。
動物たちのスローガンはただ一つ「子どもたちのために!」です。
どういう会議になるのでしょうか。
(出版社の内容紹介より)
★ おひさま堂からひとこと
第2次世界大戦後まもない時期に発表された作品だが、世の中は少しも変わっていないことに驚かされる。(原発事故、紛争、テロ……大人たちは今も会議を繰り返すが、子どもの命は守られない。)
おはなしでは、子どもたちのために人間は87回会議をするが、それでも結論が出ないのに、動物たちはたった1回でけりをつけてしまう!
トリアーの絵も楽しい……だって、あんなところにミッキーマウスやババールが!
それもあってか、ケストナーはこの本を絵本と呼んだそうですが、絵本の文章量ではありません。そりゃ、そうだ!164ページにわたるケストナーの児童文学だもの。絵本と勘違いして、読み聞かせようとは思わないでください?!
書籍DATA
エーリッヒ・ケストナー:作 ヴァルター・トリアー:絵 高橋健二:訳新刊時定価: 1340円
出版社: 岩波書店
サイズ: 26.6 x 20.4cm / 182p
発行年月日: 1990/11/5 第27刷
本の状態
>・表紙にはスレ・キズ・裏表紙に汚れなどあります。
・函とカバーはありません。裸本です。
・天地小口は汚れがあります。
・後ろ見返しとあそび紙に大きな汚れがありますが、本文は綺麗です。
※ 上記の通り状態があまりよくありません。読めればよいという方に。