大人への橋を渡ってゆく少年の成長を描く
平安時代の京の都。
妹を亡くし失意の日々を送る少年篁は、ある日妹が落ちた古井戸から冥界の入り口へと迷い込む。
そこではすでに死んだはずの征夷大将軍坂上田村麻呂が、いまだあの世への橋を渡れないまま、鬼から都を護っていた。
歴史上の人物、小野篁の少年時代を描いた第三回児童文学ファンタジー大賞受賞作
(出版社の内容紹介より)
★ おひさま堂からひとこと
本作は、平安時代の文人・小野篁の少年時代を描いたファンタジー作品です。
冥界で、死んだはずの坂上田村麻呂と出会い、鬼と人間、現世と冥界の狭間で葛藤しながら成長していく篁の姿が描かれています。
思春期の揺れ動く心情と、京都の四季折々の情景が巧みに織り込まれ、読者の共感を呼び起こす作品です。
書籍DATA
伊藤遊:作 太田大八:絵新刊時定価: 1400円
出版社: 福音館書店
サイズ: 15.5×21cm / 344p
発行年月日:2010/12/20 第12刷
本の状態
・表紙カバーにはスレ・キズ・上部少ヨレなどあります。
・天地小口はわずかに汚れがあります。
・本文は綺麗です。