ミステリータッチで描く多感な少年とその家族の物語
バーニーはごくふつうの8歳の少年。ところが大叔父の死んだ日、幽霊のような男の子の姿に遭遇し、奇妙なしゃがれ声で語りかけられる。
それ以来、一家はしだいにパニック状態に追いこまれてゆく……。
日ごとに近づく足音の正体は?
身も凍る超自然現象、謎解きのサスペンス、家族のドラマが織りなす物語。
カーネギー賞受賞作。
★ おひさま堂からひとこと
一見ホラー小説であるかのように見せて、実は……。
本作のテーマを1つに限定するのは難しいかもしれない。読者によって本当に感じ方が変わる作品だ。
・少年の成長物語
・家族の確執と解放の物語
・特殊な能力を持つ者の悲しみ・苦しみとその救済の物語
その分いろいろな読み方ができると思う。
マーガレット・マーヒーならではの作品。
書籍DATA
マーガレット・マーヒー:作 青木由紀子:訳新刊時定価: 1500円
出版社: 岩波書店
サイズ: 20 cm / 236 p
発行年月日: 1989/10/2 第1刷
本の状態
・表紙カバーにはスレ・キズなどあります。
・天地小口はわずかに汚れがあります。
・中身は綺麗です。