ユーモアたっぷりに、過去と未来、人と人、心と心のつながりを描くウィットブレッド賞受賞作
両親が亡くなって、下宿屋をやっている独身のアガサおばさんに引き取られたヘンリー。ケチで欲張りで厳しいおばさんの家には楽しいことなどひとつもありません。
そんなある日、ハービー・エンジェルという男の人がやってきて下宿することになりました。
エンジェルさんはいつもニコニコしていますが、家の中をクンクンかぎまわったり、「つながり道具一式」なんていう変な道具を持っていたり、どうもアヤシイ雰囲気がします。
エンジェルさんの謎が、まさか自分に関係しているとは夢にも思わず謎解きを続けるヘンリー。
けれどそのうち…。
(出版社の内容紹介より)
★ おひさま堂からひとこと
親を亡くした少年ヘンリーと、深い悲しみに心を閉ざしたアガサおばさんに「つながり」をもたらそうとする技術者のエンジェルさん。
イギリスの古い屋敷を舞台にしたとは思えない(=幽霊とかボガートとかに流れない)設定が面白い!
それぞれのかたくなな心が、ゆるんでほどけていく過程が丁寧に描かれて心地よい読後感を得られます。
書籍DATA
ダイアナ・ヘンドリー:作 杉田比呂美:絵 こだまともこ:訳新刊時定価: 1462円
出版社: 徳間書店
サイズ: 18.4 x 12.6 cm / 238p
発行年月日: 1997/2/28 初版第1刷
本の状態
・表紙カバーにはスレ・キズ・上部ヨレ・少汚れなどあります。
・天地小口は汚れがあります。
・本文は綺麗です。