外からきた少年の目から描いたキューポラのある町
六年生の青木知也は、父の転勤で、埼玉県川口市で暮らすことになった。川口は、キューポラのある町として知られ、古くから鋳物産業で有名だった。
しかし、今は工場が次つぎと立ちのき、跡地にはマンションが建ち並ぶ〈住工混在〉の町になっていた。
はじめて川口に降りたった日、知也は肌の色の違う東南アジア系の人たちの多さに目をみはった。鋳物工場などで働く外国人労働者たちだった。
国際化の中の日本。その縮図ともいえるような町で、知也にはさまざまな人との出会いがあった。
そして知也は、生きることの意味を問いながら、また大きくなった。
(出版社の内容紹介より)
★ おひさま堂からひとこと
キューポラとは、コークスを燃やして得られる熱を利用していモノを溶かす溶解炉のことです。
本作の舞台になった埼玉県川口市は、昔は鋳物工場が軒を連ねる住工共存の町で、早船ちよさんの小説『キューポラのある街』の舞台になったところです。
吉永小百合さん主演で映画化もされました……と、古いお話ですみません。
書籍DATA
井上こみち:作 山口みねやす:絵新刊時定価: 不明 現在は 1290円
出版社:くもん出版
サイズ: 19.6 x 15.4 cm / 205p
発行年月日: 1990/3/29 初版第1刷
本の状態
・表紙にはスレ・キズ・少汚れなどあります。
・カバーはありません。裸本です。
・天地小口は汚れがあります。
・本文は綺麗です。