ヤマネを通して動物の生態や自然の生活のおきてなどを学ぶことができる科学読み物
ヤマネは手のひらサイズの小型のリスのような動物。枝から枝に滑るように移動する森のスケーターだ。3000万年以上前から生息しているといわれ、天然記念物でもある貴重な生き物である。
そのヤマネを著者は30年近くも追いかけてきた。
始めの8年は教え子の小学生たちと一緒に野外研究をしたり、飼育箱で育てて赤ちゃんの生育の様子などを観察したという。
その後は「ヤマネ語」を解明したり、ヤマネの生活の様子を本格的に調査し、いろいろな分野の専門家とも協力しながら科学的研究を続けてきた。
こんな貴重な科学研究の成果を、子どもたちにも親しみやすいように、写真、絵、図とともに物語調で紹介したのがこの本。
ヤマネのチッチの1年を通じて、冬眠、体のつくりや鳴き声の意味、なわばり、交尾・巣づくり・子育て、天敵との闘い、えさ探しなど、さまざまなことを紹介している。
(出版社の内容紹介より)
★ おひさま堂からひとこと
作者の湊秋作さんは、やまねミュージアムの館長で、正真正銘のやまね博士(!)です。
その湊先生が、これまでの研究でわかったことを、子どもたちのためにまとめた1冊で、読み物としても大変面白い作品です。
書籍DATA
湊秋作:作 金尾恵子:絵新刊時定価: 1200円
出版社: 文研出版
サイズ: 22.2 x 19.4 cm / 78p
発行年月日: 2001/6/15 第4刷
本の状態
・表紙カバーにはスレ・キズ・読書感想文コンクール課題図書シールの貼付などあります。
・天地小口は少し汚れがあります。
・本文は綺麗です。