戦争を体験した2人の少年の現実から目を背けず成長していく姿を描いたロシアの物語
戦後の飢えと混乱の中で、コーリャは生きて帰ってくるはずの父を待っています。父が死ななかったという事で、コーリャは幸せでしたが、ある日、自分が自分の幸せに酔っていて、親友ワーシカの心を傷つけていたことを知り、愕然とします。
ワーシカの父は、モスクワ郊外で戦死したのでした・・・
レーニン・コムソモール賞受賞作品。
(出版社の内容紹介より)
★ おひさま堂からひとこと
リハーノフは、戦争の苦しみ、特に戦争が終ってもいつまでも尾をひく苦しみを、くりかえし書き続けている作家です。
本書は、前作『けわしい坂』の姉妹編といえる作品で、同じ主人公コーリャ少年の体験した戦争の物語です。
書籍DATA
A.リハーノフ:著島原落穂:訳 ユノセイイチ:画
新刊時定価: 1250円
出版 : 童心社
サイズ : A5判 / 201p
発行年月日:1984/6/15 第1刷
本の状態
・表紙カバーにはスレ・8mmほどの破れ・背ヤケなどあります。
・表紙には、角ツブレが見られます。
・天地小口は汚れています。
・本文は綺麗です。