偉大なるM.C.
¥550
税込
重さ: 390.00
サイズ: 21.00
自分の道を歩み始める少年の姿を独特の文体で描く異色の小説
先祖代々住みついた山中に高くそびえる鋼鉄のポール。その頂に坐り、あたりを見下す少年は、M.C.こと、メイヨー・コーネリアス・ヒギンズです。
彼は自分一人の世界に君臨していたが、ある日二人の旅人に出会って、いやおうなく外の世界に目を向けるようになります。
(出版社の内容紹介より)
★ おひさま堂からひとこと
主人公をみんなが偉大なるM.C.と呼ぶのは、彼が自然の中で生きていくのに必要なことならどんなことでも上手くやっていく力を持っているからなのです。
それは裏を返せば、そうせざるを得ない貧しい生活状況だったということ。その理由の一つは、間違いなく彼が黒人だったからなのです。
この作品では、人種差別の問題を真っ向から取り上げているわけではありませんが、物語の背景にあることは間違いありません。
書籍DATA
V.ハミルトン:作 橋本福男:訳新刊時定価:1700円
出版 : 岩波書店
サイズ : 20cm / 305p
発行年月日:1991/9/26 新装第1刷
本の状態
・表紙カバーにはスレ・キズなどあります。
・天地小口は汚れがあります。
・本文は綺麗です。