心優しい2人の大泥棒の友情物語
「チリンドリンとチリンドロン」は、チリの代表的な伝説です。北国からやってくるチリンドリンと、南の国からやってくるチリンドロンの2人は意気投合して冒険した末に、山を越えてよその国へ出ようとします。
アンデス山脈と太平洋に挟まれて南北にまたがるチリの姿が、作品の中によく表れています。
そして、チリンドリンとチリンドロンは、元来大泥棒ですが、しまいには民衆の味方となり、彼らの幸福を願い、彼らのために戦うのです。
(巻末の内容紹介より)
★ おひさま堂からひとこと
作者のラパルは、チリの民話の偉大な研究者であり、ラテン・アメリカでも民話研究の先駆者としてよく知られた人物だそうです。
お話もスリル満点なうえ、義賊となった2人の大泥棒の姿にわが身を顧みた王さまが心をいれかえて名君になるなど、民衆の希望・願いが現れていて、とても面白いです。
書籍DATA
R.A.ラパル:作 ダルラン・A.ローザ:絵新刊時定価: 900円
出版社: 福音館書店
サイズ: 22×16cm / 53p
発行年月日: 不明 1979年と思われます
本の状態
・表紙にはヤケなどあります。
・ビニールカバーには破れがあります。
・天地小口は微ヤケと汚れが少しあります。
・本文は綺麗です。