いにしえの魔法使いの生き残りと思しき老人は、魔法使いなのに魔法が使えない?!
おとぎ話の好きな少女マルローは、流行り病の熱病で両親を失い、いまはパースル夫妻のもとで下働きをしていました。ある日、森へ出かけたマルローは、開発により切り倒された木々が森の中に転がっているのを見ました。
しかも、その中にはマルローが「魔法の塔」だと想像していたカシの木もありました。
おまけに、そのカシの木にできた長い割れ目から、ひとりの老人が顔をのぞかせているではありませんか!
その老人に頭ごなしに命令されるまま、マルローは彼を助け出したのですが……
彼はいったい何者? そして、森の開発はどうなる?
一流とは言えない魔法使いと向こう見ずで夢見がちな少女が繰り広げる、ユーモアにあふれたファンタジー。
★ おひさま堂からひとこと
作者のロイド・アリグザンダーはアメリカのファンタジー作家です。
『人間になりたがった猫』や『怪物ガーゴンと、ぼく』などの作品がありますが、ディズニーのアニメ映画「コルドロン」の原作者としても知られています。
書籍DATA
ロイド・アリグザンダー:作 神宮輝夫:訳新刊時定価: 1009円
出版社: 福音館書店
サイズ: 18 x 13.6cm / 269p
発行年月日: 1989/5/30 第3刷
本の状態
・表紙カバーにはスレ・キズなどあります。
・天地小口はヤケ・汚れがあります。
・本文は綺麗です。