百貫目の金棒片手に、力修行に出るちからたろうの愉快なおはなし
とんと昔、貧しい爺さまと婆さまがおりました。風呂なぞめったに入れず体じゅうこんび(あか)だらけでした。
そのこんびで人形をこさえて、まんまをもってやりました。
すると、喰えば喰うだけ大きくなり、何年かたつと、とつぜん百貫の金棒をねだります。
金棒を、大根みたいに振りまわして見せたので、驚いた爺さまはちからたろうとなづけました。
ちからたろうが、町を目指してのっしんじゃんが、のっしんじゃんがとあるいていくと……。
(出版社の内容紹介より)
なお、もう一つの民話「つぶたろう」も収載されています。
★ おひさま堂からひとこと
小学校の教科書にも載っていた、今江祥智さん再話の昔話。
実は、教科書への掲載が決まったときに、かねてから気になっていた部分を書き改めたそうです。
あとがきによれば、その評価は、10年・20年後の未来にゆだねるとのことでしたが、その時点からすでに四半世紀が経過しています。
今なお、多くの子どもたちに読み継がれていることが、おのずとその答えになりますね。
書籍DATA
今江祥智:作 田島征三:絵新刊時定価: 不明 現在は 1100円
出版社: ポプラ社
サイズ: 25.8 x 20.6cm / 36p
発行年月日: 1993/5 第85刷(改訂2刷)
本の状態
・表紙にはスレ・キズなどあります。
・カバーはありません。裸本です。
・天地小口は汚れがあります。
・本文は綺麗です。