人と自然のつながりを描いた、南米最南端パタゴニアの民話
昔、長いひげで太った腹の魔法使いが、ヤギにまたがって悪魔の住む火山へ登って行きました。その山の火口に棲む魔王に会うためです。
魔法使いは、魔王にいけにえとして娘を差し出す代わりに、自分の願いをかなえてくれるようにと頼みます。
村の掟に従って、魔法使いの言うことを聞かなければならない娘を、何とか守ろうと娘の兄が一計を案じますが、はたして娘を助け出すことはできるのでしょうか?
★ おひさま堂からひとこと
実は、ちょっとネタバレになりますが、悪魔と恐れられた魔王は、驚くほど簡単にやられてしまうのです。それはもう、瞬殺と言ってよいほど!
巻末の解説によれば、人間が過酷な自然に対峙し、時にやすやすと勝利してしまうことがあるのは、パタゴニア民話の特徴なのだそうです。
民話って、それぞれの地域による違いが顕著で、本当に面白いですね~。
書籍DATA
ラウラ・バーレ:作 ムリエル・フレガ:絵 おおいし まりこ:訳新刊時定価: 1600円
出版社:新世研
サイズ: 23 x 22 cm / 28p
発行年月日: 2002/6/30
本の状態
・表紙にはスレ・キズなどあります。
・カバーはありません。裸本です。
・天地小口は綺麗です。
・中身は綺麗です。