歌うことが大好きな野原の家の物語
ハーモニカの好きなおじさんが住む野原の家は、歌うのが大好きでした。ところがおじさんは遠いよその国を見たくなり、野原の家を出ていってしまいました。
暖かい間は小鳥たちや汽車の汽笛に合わせて歌っていましたが、冬になるとひとりぼっちで寂しくてたまらなくなりました。
でも、野ネズミやフクロウたちが、この家に冬越しするためにやってきたので、うれしくなってまた歌いだすのでした。
(出版社の内容紹介より)
★ おひさま堂からひとこと
家というものは、そこに住む人があってこそのもの……でも、住む人は持ち主の人間でなくてもよいのですね。
家を頼り、そこに集う者たちが、寂しい家の気持ちをほぐしていきます。
持ち主のおじさんが帰ってきたあとも、間借りしていた(?)住人たちが一緒に暮らしているようで、本当によかった!
文章ではそのことに触れていませんが、絵をよく見れば、みんなが幸せに暮らしていることがわかります。そのような読み方は、絵本ならではの醍醐味です!
書籍DATA
松居スーザン:文 降矢洋子:絵新刊時定価: 380円
出版社:福音館書店
サイズ: 26×19cm /32 p
発行年月日: 1999/2/1 通巻515号
本の状態
・表紙にはスレ・キズなどあります。
・天地小口は綺麗です。
・本文は綺麗です。
・付録の「絵本のたのしみ」はついていません。
・ソフトカバーの雑誌です。