春を待つ熊の母子の交流と、季節の移り変わりを暖かい言葉と絵で描いた絵本
冬ごもりの穴の中で、クマの母さんはふたごの坊やを産みました。坊やはおっぱいを飲んで少しずつ大きくなり、外から聞こえるさまざまな音は何の音とたずねます。
「かーんかーん」というのは木こりが木を切る音、しーんと静かなのは雪が降っている時、「つっぴいつっぴい」は、お天気でヒガラが歌う声、そして「ぽとんぽとんってなんのおと?」それはうれしい春の兆し。
(出版社の内容紹介より)
★ おひさま堂からひとこと
樺太で、幼い頃からクマの存在を身近に感じながら育った神沢利子さんは、これまで『くまのこウーフ』などクマが登場する物語を数多く出されています。
秋の訪れは、古来より「風の音にぞ驚かれぬる」と歌われていますが、春もまた様々な音がその訪れを教えてくれるのですね。
季節の移り変わりを敏感に感じてきた日本人だからこそ、楽しめる絵本だと思います。
書籍DATA
神沢利子:作 平山英三:絵新刊時定価: 200円
出版社: 福音館書店
サイズ: 26×19cm / 32p
発行年月日: 1980/2/1 通巻287号
本の状態
・表紙にはスレ・キズなどあります。
・天地小口は汚れがあります。
・本文は綺麗です。
・折込付録の「絵本のたのしみ」はついていません。
・ソフトカバーの雑誌です。