1970年代のノスタルジックな羨望を呼び起こすイギリスの絵本
「ミスカーターといつもいっしょに」は1907年のクリスマスから1908年のクリスマスまで、一年間のできごとを描いています。
原題は“MISS CARTER CAME WITH US”(1973)。
ヘレン・ブラッドレイさんは、六十歳をすぎてから、絵をはじめて描きました。
子どものころのイギリスの小さな町のできごとや、人のこと、暮らし方などを、お孫さんに見せるためです。
どの絵もどの絵もたのしくて、見ているうちに、心があたたかくなってきます。
(出版社の内容紹介より)
★ おひさま堂からひとこと
絵本というよりは画文集といったほうがふさわしいような作品です。
作者はイギリス人で、自身の幼少期を振り返って描いた絵画に、回想と作品ごとの短い説明書きを添えた本です。
お孫さんのために描いたということで、温かな雰囲気に溢れていますが、大人の方が楽しめそう……。
20世紀初頭のイギリスの文化や風俗を知ることができ、古き良き時代のイギリスの空気を感じさせてくれます。
表紙も、布装に<写真では黒く見えますが実は金字>のタイトルが美しく(写真2枚目)趣があります。暖かな暖炉の前で、じっくりゆっくり読みたい作品です。
書籍DATA
ヘレン・ブラッドレイ:作 暮らしの手帖翻訳グループ:訳新刊時定価: 1500円
出版社: 暮らしの手帖社
サイズ: 29.7×26cm / 32p
発行年月日: 1982/3/1 第2刷
本の状態
・表紙カバーにはスレ・キズ・上部ヨレなどあります。
・本体表紙は綺麗です。
・天地小口は綺麗です。
・本文は綺麗です。
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