福音館書店創立50周年記念募集作品の入選作です
昔、散歩の好きなおとのさまがいました。
もいつものように散歩に出かけましたが、野菜を運ぶのに老いぼれ馬しかなくて困っている村人に出会うと、自分のりりしい馬と取り替えてやり、祝言なのにぼろの着物しかなくて困っている家族に出会うと、すてきな着物と交換してやります。
その度に「わしはりっぱなおとのさま……」と歌いながら……。
(出版社の内容紹介より)
★ おひさま堂からひとこと
むかしむかしの、立派なお殿様のおはなしですが、立派なお殿様になるために領民に常に寄り添うお殿様のおはなしというのが正解でしょう。
心優しい立派なお殿様ですが、個人的には着物や刀など大人様らしい描き方ができたら、もっとお殿様の優しさが際立ったと思うのですが……。
そもそものお殿様の姿が、どうにも下っ端役人のようでなんだかとても残念です。いいおはなしなんだけどなあ……。
書籍DATA
ただよしひと:作新刊時定価: 410円
出版社: 福音館書店
サイズ: 26×19cm / 28 p
発行年月日: 2003/7/1 通巻第568号
本の状態
・表紙には少スレなどあります。
・カバーはありません。裸本です。
・天地小口は綺麗です。
・本文は綺麗です。
・付録の「絵本のたのしみ」は付いていません。
・ソフトカバーの雑誌です。