自然と一体となった人間の生き方をインディアンの老人と孫を通して静かに描く
アメリカ先住民のタイファ老人と孫のリトル・サンダーのおはなし。タイファ老人、孫のリトル・サンダーのために馬を手に入れようと、誰も乗りこなせなかったじゃじゃ馬に乗るロデオに参戦し、見事その馬を獲得します。
けれど、高齢で心臓を悪くしていたこともあり、タイファは殆んど寝たきりとなってしまいました。
それから、タイファーは孫を枕元に呼び寄せ、命を受け継ぐということについて静かに語ります。
そして、老人が最後に見たかったもの……それは冬を越すために南にとんでいる野ガモたちでした。野ガモたちと共に冬に旅立つ(死を迎える)という老人。
彼、はリトル・サンダーへ「おまえが、忘れない限りはいつまでも一緒だ」と告げて旅立ってゆくのでした。
★ おひさま堂からひとこと
小学生が読むには、やや地味なおはなしかもしれませんが、骨太でじっくりと読ませる秀作です。
★ 書籍DATA
C.K.ストリート:作 小野章:訳 H.フレンク:画新刊時定価:不明?
出版社 :あかね書房?
サイズ:21cm / 122p
発行年月日: 1986/8 第7刷
★ 本の状態
・表紙にはスレ・キズ・小ヘコミなどあります。
・カバーはありません。裸本です。
・天地小口は汚れが少しあります。
・本文は綺麗です。