狂人とさげすまれながら天然痘と闘った町医者の感動の生涯
数年ごとに大流行して多くの人命を奪う天然痘。それに絶対確実な予防法が異国から伝わったと知った福井藩の町医・笠原良策は、私財をなげうち生命を賭して種痘の苗を福井に持ち込んだ。
しかし天然痘の膿を身体に植え込むなどということに庶民は激しい恐怖心をいだき、藩医の妨害もあっていっこうに広まらなかった…。
江戸時代 天保から幕末、信念をつらぬき天然痘の大流行と対決した越前の医家「笠原良策」の苦闘を描く感動の伝記。
(出版社の内容紹介より)
★ おひさま堂からひとこと
少年少女向けのこの作品は、のちに大人向きに加筆・改題され『雪の花』として発表されました。
★ 書籍DATA
吉村昭:作新刊時定価: 500円
出版 : 新潮社
サイズ: 20.2 x 13.8cm / 177p
発行年月日: 昭和46年11月25日 初版第1刷
★ 本の状態
・函と表紙にはスレ・キズ・広範囲の汚れなどあります。(写真2)
・天地小口は汚れが少しあります。
・扉から本文11ページにかけて、茶色いシミの出ているページが複数あります。(写真3)
※ 発行から50年近くが経過し、あまり良い状態とは言えません、読めればよいという方に。