リズム感あふれる文章でつづる、スケールの大きなファンタジー
火を吐く山の頂上にはガムリイという大男の鬼がいて、夜な夜な北の海のクジラをつまみ上げては火にあぶって食べているという。
母の病気を直すために、カムはその山へイノチノクサを取りに行く。
カムは、湖のそばにたち、金のユビワを北にむかって、三度大きくふった……。
(出版社の内容紹介より)
★ おひさま堂からひと言
神沢利子さんの物語は、ハズレがないですね~
このお話も、小さなカムが、トナカイやオオワシなど動物たちと言葉を交わし、協力したり敵対したりしながら、鬼や大岩の化身と戦います。
さらには星座や月にまで手が届いたり……。
自由で、スケールの大きな、まるで神話のようなお話です。
書籍DATA
神沢利子:作 山田三郎:絵新刊時定価: 660円
出版社: 理論社
サイズ: 21.4 x 15.2 cm / 234p
発行年月日: 1977/6 第43刷
本の状態
・表紙にはスレ・キズ、背には汚れなどあります。
・カバーはありません。裸本です。
・天地小口はヤケ・汚れがあります。
・前後の見返しとあそび紙に変色が見られます。
・本文周辺部に微ヤケが見られますが、汚れ等はなく綺麗です。