チェルノブイリの原発事故で被ばくした村を舞台に、命と命のつながりを描く写真絵本
その日、チェルノブイリの原子力発電所が、爆発事故を起こしたのだ。ぼくの村は180キロ離れていたけれど、見えない放射能で汚され、もうここに住んではいけない、と言われた。
たくさんのひとが村を離れた。
でも、55人の年寄りとぼくは村に残った。
父さんと母さんは、村を出るなんて思ってもいない。
ぼくもこの村が大好きだから、三人で今までと同じように暮らしている。
チェルノブイリ原子力発電所事故の被災地ベラルーシで、今も暮らす人々を撮影した映画『アレクセイと泉』の写真絵本。
(出版社の内容紹介より)
★ おひさま堂からひとこと
チェルノブイリの事故の後、「住んではいけない地域」を離れず村に残る55人の人々。
この地で生まれ、この地で死ぬことを当然と考える人たちの郷土愛は、放射能の危険や恐ろしさにまさるものなのか……。
奇跡の泉が彼らの心の支えであることはわかる。
でも、その気持ちを思うほどに、日本の現状を重ねつつ、悔しくやり場のない感情におそわれる。
書籍DATA
本橋成一新刊時定価: 1300円
出版 : アリス館
サイズ : 23.2 x 18 / 32p
発行年月日:2005/4/20 第3刷
本の状態
・表紙カバーにはスレ・キズ・少汚れ・上部にヨレなどあります。
・天地小口は汚れがあります。
・本文は綺麗です。