史実をもとに描き出した三島水軍の姫君を主人公とする一大ロマン
時は戦国時代、瀬戸内海に浮かぶ大三島を拠点とする三島水軍の総領の美しい娘、つる姫はなに不自由なく成長していくが、時代の波は美しい瀬戸内海をも戦乱にまきこもうとしていた。やがて自分が死ねばつる姫は女の身で荒くれた水軍を率いなければならないと考えた父は、つるに戦のすべを教えなければならぬと決心する。
そしてその予感通り、つる姫が用意されたよろいに身を固めて出陣する日がやってきた。
相手は圧倒的な大軍を擁する周防の大内家。
苦戦する村上水軍から相手の大将船にむかって爆薬を積んだ火舟が矢のようにつっこんでいく。
そして火舟を漕ぐのはつる姫の最愛の許婚、明成だった。
戦には勝ったが明成をうばわれたつる姫は、美しい花嫁衣装に身を包んでただ一人、夜の海へと漕ぎだしてゆく…。
(出版社の内容紹介より)
書籍DATA
阿久根治子:作 瀬川康男:絵新刊時定価: 850円
出版社: 福音館書店
サイズ: 22 x 15 cm / 308p
発行年月日: 1972/5/20 第2刷
本の状態
・函にはスレ・キズ・小イタミ・入れ口に少ヨレ・シールを剥がしたような跡(1カ所)などあります。
・表紙にはスレ・キズなどあります。
・カバーはありません。裸本です。
・天地小口はわずかに汚れがあります。
・中身は綺麗です。