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東京・ぼくの宝島 新選創作児童文学14

東京・ぼくの宝島 新選創作児童文学14

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重さ: 605.00
サイズ: 21.00

テキ屋の親分を父に持つ少年ケンは、学生運動の余波が色濃く残る時代に、何を思い何と戦おうとしていたのだろうか?

東村山で事件がおこり、ケンは国分寺でつかまった。
そして……

田無の警察でうそをつき、大泉の家へ帰りついたケンは、あくる日浅草へ行った。
すると……

渋谷のビルの601号室で、うそ発見器の実験をし、銀座でたくさんの人を集めた。
ところが……

日比谷でナイフ少年のはなしをきき、池袋から電車に乗って暗闇を見た。
そのあと……

新宿でネコが逃げ出し、夜の原宿で決闘ということになった。
さて……。

上野駅での別れはつらく、ケンの手にはナイフがのこった。

やるぞ、東京で。

(目次より)

主人公は、いつもとらえどころのない何かと戦っている。それが、佐野三津男さんの作品の特徴のように思う。

ケンも例外ではない。ケンが生きていた時代は、実際の子どもたちも何かと戦い、何かに挑み、トゲトゲしく生きていたのだろうか。児童書なのに児童書とは思えないくらい、するどい切れ味を見せる作品だ。

★ おひさま堂からひとこと

佐野三津男さんの代表作の1つに挙げられながら、いまだ復刊されることなく、また市場での流通も少ない稀少本です。

今とは比べ物にならないほど、東京が人々の憧れであった時代に、その東京で主人公が何を思い、何を目指して生きようとしているのか……殺人、学生運動、ヤクザまがいの登場人物、小学生向けとは思えない重たいストーリーや漂う閉塞感に(現代の小学生向け書籍との比較において)驚きを禁じえません。

書籍DATA

佐野三津男:作 中村宏:絵
新刊時定価: 950円
出版社: 国土社
サイズ: 21cm / 142p
発行年月日: 1979/4/30 第3版

本の状態

本の状態 並下



・表紙カバーにはスレ・キズ・ヤケ・上部ヨレ・背に2か所(2cmと5mmほど)破れなどあります。
・函はありません。
・天地小口は汚れはありませんが、ヤケがあります。
・本文は綺麗です。

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