歳月の中に失われた幻の玉をめぐって少年たちの冒険が始まる!
主人公は小六の男の子シゲル、わけあって早稲田の下宿屋に一人暮らし。ある年の暮れ、見知らぬ若い男が現れ、自分はこの下宿の庭に生えていたケヤキの化身であると告げます。
男によると「昔この地から天に昇った龍が残していった“雷の玉”を大晦日までに発見して龍に返さないと、大変な災いが起きる」とのこと。
半信半疑だったシゲルも、同級生ふたりとともに玉探しに乗り出しました。
古い文献を調べ、社寺をしらみつぶしにあたってゆくうちに、いろんな不思議が身にふりかかってきますが、玉はいっこうに見つかりません。
刻々とタイムリミットが迫ります……。
スリリングな展開の中に、少年たちの気持ちや、下宿屋に住む人々の人生模様、そしてお話の舞台となる街の空気までを生き生きと描き、主人公のささやかな成長を印象的につづります。
ボリューム満点ながら読みやすさ抜群、さし絵も豊富で、冬休みなどの長期休業の読書に最適。
書籍DATA
藤江じゅん:作 GEN:絵新刊時定価:不明 現在は1680円
出版 : 福音館書店
サイズ : 22×16cm / 424p
発行年月日:2006/10/20 初版
本の状態
・表紙にはスレ・キズなどあります。
・カバーはありません。裸本です。
・天地小口はわずかに汚れがあります。
・本文は綺麗です。